上から見るか下から見るか

息を止めて
海に潜り
生き物たちとそっと向き合う

私は陸の生き物で
彼らとは住む世界がまるで違う

私は海では生きられないし
彼らは陸に上がれば干上がってしまう

私が息を止めていられる時間なんてたかがしれている
けれども、覗いてみたくてたまらない

サンゴから発せられるプクプクあわ粒
お魚たちのガリガリ音やスイスイ泳ぐ音
カニさんたちのカチカチ音
波が岩に当たって砕ける音
なんだかよくわからない生き物たちのゆらゆらにょろにょろ動く姿

陸では聞こえない音もしっかりカラダの芯まで響いてくる
聞こえてくるのは自分の鼓動と海の生き物たちの気配だけ

波間にたゆたいながら
海に少しでも融けてゆきたいと願い
心を無にする瞬間は
自分もちっぽけな生き物の一つなんだと理屈抜きで感じる瞬間でもある