猫のご飯にも影響を及ぼす。恐怖のコロナ経済危機
我が家は、新型コロナの影響により、4月初めから自給自足サイバイバル生活に突入しています。
ニンゲンの暮らしだけではなく、家族の一員である猫さんも養わなきゃいけないから、大変。
愛猫サンちゃんには、オーガニックの健康フードを食べさせてあげたい。
「こんなの毎日お腹いっぱい食べたいにゃん♪」と言われても、けっこうお高いから、今は買えないよ!サンちゃん!!
でも美味しいごはんをいっぱい食べて健康・ふわふわの毛並みであって欲しい。と、なると、やはり猫さんのフードも自分たちで調達するしかない?!
我々のミッションは魚を釣るところから!
サンちゃんの大好きな白味魚を釣れ!!というのが我々のミッション。
まずは、食材を手に入れるところから始めよう。しかも好みの食材を!!
って、これがまた難しいんですよ~。
だってね、サンちゃんったら、好き嫌いが激しくて、しかも鮮度にうるさいキャットなの。そんなわがまま言われるとホント困るんですけど、猫さんに喜んでもらいたくてホイホイと猫の好みを探る私たち。
サンちゃんのお好みは、何と言っても白身魚。
赤身魚のマグロ・カツオ系はあまり好きではないらしく、みんなが憧れのウブス*やシビ*でさえ、場合によってはあっち向いてホイ・・・
おいおい。
で~も。白身だったらなんでもいいわけではなく、ティンニャブラ*はあっち向いてほい。カタハス*はまあまあ好きだけど、2日目はちょっと食いがよくない・・・
じゃあ、何が好きかと言いますと。
最近のサンブームは、タマン*!!
なんと、高級魚ハタも飽きたにゃん、ですと。かの有名な「ハージン」様*でさえ、イマイチ・・・
おいおいおい、サンちゃんよ、いつの間にそんなに贅沢・わがままキャットになったんだ。野良だった頃のことを思い出しなさい。
と、猫にお説教しても始まらないので、シーカヤックでフィッシングへいそいそと出かける我ら。自分たちの食べる分プラス猫さんのためのお魚を釣るべく、ひたすらジャークを繰り返す。狙い通りの魚が必ず釣れる訳ではないけれど、ポイントの予想、魚の誘い方を工夫してにゃんとか、美味い魚をゲット!
オーガニック天然素材のキャットフードを手作り
さあ、大事な魚が釣れたら、もちろん自分たちで捌いて調理。
これが、また一仕事。
鱗をとって、内臓を出して、三枚におろして、魚種別に保存。魚種・大きさによって美味しい食べ方・食べ頃が違うので、それぞれを見極めて一番美味しい方法を探って楽しむのが我らの食卓。これは話がかな〜り長くなるので、またの機会に。
当のサンちゃんはと言うと、もちろんお出迎えの儀式を終えたら、すちゃっと調理場でスタンバイ。
サンちゃんってばお利口なので、「待て」ができる世にも珍しい賢きキャットなので、じっと我慢の子であります。
で、本題のサンちゃんフードはというと。
釣ったその日は、もちろん生のお刺身で。
これがまた、魚種による食いつきの差が著しく、そこそこのお魚はなんだか確かめるようにまず臭いを嗅ぎ、それからじわじわと(場合によってはちょっと渋々)食べるのに対し、タマンはうどんのようにするすると飲み込まれてゆくのです。
ああ、やだわ。
続いて保存用フードは。さっと湯がいて粗熱を取り冷蔵・冷凍保存。
これも煮過ぎて出汁が抜けると好まないので、出汁を取った後の骨周りの身は、せっかく小骨も外して食べやすくしているのに、あんまり食べてくれないの。
オーマイガ。
な~んて、贅沢猫に文句を言いながらも、美味しそうにガツガツ食べるお魚を与えたくなるのが人情ってもの。
やっぱり、ニンゲンも猫も美味しいものを食べてる時っていい顔してるものね。
こうして、サンちゃんはグルメな毎日のコロナ生活をおくっているでありました。
やれやれ。
ちょっと気になる方のためのお魚名前コーナー。
奄美の方言は面白いもので、魚の呼び方が正式名称とかなり違ういます。ちょっと聞いただけでは何のことかわからないよ。しかも集落によっては呼び名が違う魚もいるから難しい~。
今回登場したお魚の方言名=正式名称は以下でござる。
*ウブス=スマ
*シビ=キハダ
*ティンニャブラ=トラギス
*カタハス(カタアス)=オジサン(ヒメジの仲間)
*タマン=ハマフエフキ
*ハージン=スジアラ