加計呂麻島暮らし:時には夏至とて1ミリも光がささないのだ

多様性を育む環境はそんなに甘くはない

夏至で日食の期待は・・・

今日は夏至ですね。
夏至といえば、1年でお日様がいちばん長く顔を出している日。
しかも、今日は日食がありました。
しかも、南西諸島で大きく欠けていたそうです。

お友達からも、「加計呂麻だと日食が良く見えるだろうね〜。いいな〜。」なんて事前にお便りが来ていたほど。

でもね。

これ。
何時の写真かわかりますか?
加工なしです。


はい。正解はこちら。
加計呂麻午後2時24分。
真昼間です。

もうね、日食どころか、おひさまは雲に御隠れあそばして、チラリともお顔を見せてはくれないのですよ。

ええ、それが加計呂麻の梅雨。

湿度は100%。

奄美の日照時間が短いってご存知でしたか?

南国なイメージの奄美大島・加計呂麻島。
やはり、島といえば、青い海と青い空、カラフルなサンゴ礁ですよね。

ため息が出るほど美しい日があるのも事実。

でもね。
知らない人も多いのだけれど、奄美の日照時間は全国比較でも少ない方に入ります。びっくりですか?私は暮らすまで知りませんでした。
梅雨時期と冬の雨天曇天率が高いことが要因です。

雨天曇天あってこその加計呂麻の多様性


このどよよんとした日々と、スカっと晴れ渡る青に包まれる日々。
両方あってこその深い加計呂麻の世界。

たくさんの雨は森を育み、その恵みを海へと運んでくれるのです。
もちろん土砂災害は困りモノだけれど、今は雨がたくさん降らないといけない時期でもあります。

今と昔では自然環境も何もかも違うだろうけれど、昔の人はどんな思いでこの長雨を過ごしていたのかしら、とシトシト降り続く雨を眺め、はるか遠くに思いを馳せる、陽の差さない夏至の1日でした。