奄美大島・加計呂麻島のシュノーケリングで出会えるお魚紹介
加計呂麻島のシュノーケリングでは、本当に多種多様な魚と出会うことができます。お魚の名前を知らなくても、もちろんシュノーケリングは楽しいものだけれど、少し知識が増えるとその楽しさは倍の倍の倍、、、
どんどん膨らむと思うのです。
「こんなお魚に会いたいな」と期待を持って海へ出かけるのもよし。
「どんな場所で暮らしているのかな?」「何を食べてるのかな?」「この行動にはどんな意味があるのかな?」と、一歩踏み込んだ疑問を持って出かけるもよし。
楽しみ方は自由だけれど、お楽しみのプラスになれば!
と、いうわけで、これからは時々「ぷかぷかりんごだより」にて1ブログ1種、加計呂麻で出会えるお魚紹介してゆきます。
ニジハギ
分類:スズキ目ニザダイ科
学名:Acanthurus lineatus
英名:Lined surgeonfish
サンゴ礁や岩礁域に生息するシマシマ模様の美しい魚です。
その名の通り、虹のように青と黄色のラインがとっても美しく、お魚には珍しく素敵な名前。
体長は30cm程度と割と大きくて、模様もカラフルなので、見つけやすいです。
どんな環境で会えるのかな?
出会える場所は、外海のサンゴ礁の浅瀬、リーフエッジなど潮通しの良い環境を好みます。
複雑な地形の岩場の中を出たり入ったり。かなり活発に、いやせわしなく泳ぎ回っています。
なので、出会うのは割と簡単なのですが、全然じっとしてくれないので写真を撮るのは難しいのです。
何を食べてるのかな?
ニジハギは藻類を食べます、つまり草食。
ここでお魚の面白特性。
草食、と聞くと温厚そうなイメージないですか?
今はそんな分類は問題になりそうだけれど、「草食男子」だの「肉食女子」なんて呼び名も流行りましたよね。
草食系なんていうと、ちょっと内気で気弱な人の代名詞で、ガツガツしたところは一切ないのが特徴ですよね。
でも〜!
お魚は違うんですな。
草食=藻類を主に食べる、ということは食べ物争奪戦のため、このニジハギくんは特に縄張り意識が強く、かなり攻撃的なのです!
注意して見ていると、同属のニザダイ類などを追っかけ回す姿を観察することができますよ〜。
草食系魚って、けっこう怒りん坊なんだよね。
魚名に物申す!のコーナー
英名のLined surgeonfish=外科医の魚。
なんで外科医?
ニザダイ類の尾びれの付け根あたりに鋭い突起があり、外科手術の道具を思わせることからその名がついたよう。
ニジハギは、ラインのある外科医の魚、ということですな。
「お嬢さん、素手で触ると怪我するぜ、気をつけな。」
なんてね。
釣りでもしない限り、素手で触ることはまずないけど要注意ね。
このニジハギは、見た目の通り「虹」なんて綺麗な名前がついているので物申すことはないんだけれど、残念な(!?)名前のお魚もたくさんいるので、それはまたおいおい。
と、本日はニジハギちゃんのご紹介でした〜。
また次回もお楽しみに!