加計呂麻島シュノーケリング|泳げシマアジくん、あるいは泳がされたぷかりんごの巻。

トレーニング中での出来事。
LittleLifeさんのそばに、親指ほどの小さき生き物がちょろちょろ、つかず離れず、潜っても前に進んでもずっとくっついている。

あなたはだあれ?

おお、君は麗しのシマアジくんではないか!

かわいいかわいいシマアジくん、あまり深く潜るLittleLifeさんは隠れ蓑に不適と判断し、ぷかぷか浮かぶわたくしpukapukaringoへロックオン。
ちょっと潜ろうが、止まろうが、あたくしのそばから離れない。

よしよしかわいいヤツめ。
そんなに側にいるならば、そのかわいい姿を撮影してやろうではないか。
と、カメラを向けると、あっちへピョコピョコ、こっちへピョコピョコ。すばしっこく脱げ回る。
もう、シマアジくんったら、恥ずかしがり屋さんなんだから。

と、かくれんぼしているかと思いきや、加速して泳ぎだせば、道案内よろしく、たちまちわたしの目の真ん前に飛び出して、我先にとスイスイ泳ぐではありませんか。


なんだか、おいらもムキになって追い抜かしてやろうと思うけれど、小さくてもシマアジ。お魚さんには敵うはずもなく、ニンジンをぶら下げられた馬のように、ヒヒンヒヒンブヒヒヒヒン、とぐんぐんスピードアップ。
気づけば、随分いい距離をこれまたいいスピードで泳いでおりました。
ゼーゼー。

泳げシマアジくん、なんて言っては見たものの、実はシマアジくんに鍛えられていたのはpukapukaringo。


最後は、ゆっくりクールダウン。
波打ち際まで付いてきてくれて、おいらニンゲンたちはフィンを脱いでバイバイよ。

君のおかげで、いいトレーニングになったよシマアジくん。
大きくなって帰ってきてね。うふ。

【お魚豆知識コーナー】
生まれて間もない小魚たちは、大海原で身を隠すために流れ藻や流木、(そして大きなゴミなど・・)に寄り添って泳いでいます。あっちの流れ藻、こっちの流木と、波のまにまに翻弄されつつ、たくましく命を繋いでいるのです。

私たちニンゲンも隠れ蓑にしてもらえるなんて、海のお仲間に入れてもらえたようで、なんだかちょっと嬉しいのだ。

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