Whale watching by sea kayak
- 2016.03.05
- ザトウクジラ

先日、シーカヤックの上でクジラと目が合った。
その日は美しい晴天。風は時々吹くけれど、波もなく最高の海日和。
「そうだ、無人島へ探検(&釣り)に行こう!」
こんなに穏やかな日はそう多くない。
せっかくだから無人島を1周するつもりだった。
が。
沖に大きな大きな水しぶきが見える。
バシャーーーン!!
さほど遠くない距離で、ダイナミックなブリーチング(クジラが身体の2/3ほどを海面上に持ち上げ、そのまま全身をひねって水面に身体を叩き付けるような大きなジャンプ)を繰り返している。クジラの移動する方向を注意深く観察し、近づき過ぎないよう慎重にシーカヤックを操船する。
あ!
やはり、クジラは圧倒的な存在感だ。
ほんとうになんてすごいことなんだろう。
もちろん、彼らは種を絶やさぬよう生を全うしているだけで、余計なことは何も考えてはいないんだろうけれど。
そこが何より美しいと感じてしまう。
シーカヤックより大きなクジラが光を受けて輝き、ゆったりとカヤックの真下を通り抜けてゆく姿は圧巻であった。
船ひとつない絶景の中、たまたま目の前に姿を見せてくれたクジラ達にただ見とれ、巡り会わせてくれたことへの感謝の気持ちが溢れていた。
クジラの写真を撮ることはできなかったが、心の中にはしっかりとその大きな姿や、風景、心の震えが鮮明に残っている。
加計呂麻島近海で、しかもシーカヤックでザトウクジラに会えるなんてことは滅多にない。この日もきっといろんなタイミングがよかったのだろう。
今年は新年早々スキンダイビングでホエールソングに包まれ、春になって目の前にクジラが現れた。なんだか幸先のよい始まりみたいだ。
それを思うだけでワクワクする。
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