梅雨の明けない加計呂麻島は、強風・曇天・たまに豪雨な日々ですが、たまには奇跡的に晴れることもある。
この日は、「晴れ神様(!)」こと奄美人のinaさんが来てくれることになっているので、やはり予想通りの晴れ!そして見事な凪。
と、いうわけで、か〜なり久しぶりにシーカヤックで外洋を漕ぎだすことができたのであります。
天気は上々、海の透明度も最高、そんなウキウキモードで漕ぎ出してすぐ、事件は起こりました。
ぷかりんご「いや〜、最高のお天気ですね〜」
inaさん「ほんと!ほんと!最高すぎる〜」(ウキウキが溢れている模様)
ぷ「透明度も−30m超えてるかも!!梅雨とは思えない!やっぱりinaさんのおかげですね〜」
i「いや〜。ま〜、天気ならまかせてくださいよ。なんて、またハードルあげちゃった!おほほほほ」(あながち自信がないわけでもない様子(笑))
なんて、ゆる〜く女子会的シーカヤックを楽しんでいたところ・・・
ばちん!!ビタビタビタビタッ!!
「きゃーーーっ」
背中にバチンと何かがぶつかったと思ったら、ベチベチと暴れる感覚。
しかもシーカヤックの後方で、ザブザブとまだ何かが追いかけて(付いてきて?)水面もザワザワ。
いやん、何事?!
と、恐る恐る振り返ると・・・
ジャーン。
メアジくんが私の背後に!
いや〜、びっくりしましたねえ。
メアジが自らシーカヤックに飛び込んでくるなんて。
以前、キビナゴが飛び込んできたことはあったけれど、メアジサイズはさすがにびっくり。
元気一杯。さて、どうしたものか。
このまま海へ返す?それとも食べちゃう??
全会一致で「ランチで食べよう!」と即決。
となると、美味しくいただくにはすぐに締めないと、ね。
釣りの用意は何もしてきていないので、その場で手締めするのである。
とぅとがなし。
ブインのガティンはマーサっちょ
と、言われても、なんのこっちゃわかんないですよね。
島の方言は本当に難しくて、興味深いもの。
しかも、地域で少しづつ違うのがまた面白い。
「ブインのガティンはマーサっちょ」の意味は、「新鮮なメアジは美味しいね」
ブイン=新鮮な・・・冷蔵庫などない時代、魚は塩漬けや味噌漬けなどで保存されていたので、「無塩」=新鮮なことから、ムエン・ムエン・ブエン・ブインと変化したとかしないとか。
ガティン=メアジ・・・加計呂麻ではガティンと呼びますが、奄美市あたりはガツンというそう。余談ですが、加計呂麻ではマガキガイはテラダですが、奄美市あたりではトビンニャ、などなど固有名詞も違うのがなんとも興味深いではありませぬか。
マーサ=美味しい・・・これは割とどこでも共通な言葉。マーサムン
島人がご一緒のおかげで、島口(方言)談義のにも華が咲き、あっという間のランチタイム。
残念ながらお魚調理の写真を撮り損ねましたが、4人で仲良くわけわけして美味しくいただきました。
ウミガメの産卵跡を観察したり、ビーチコーミングを楽しんだり、透明度の高い海でたっぷりシュノーケリングをしたり、ボリューム満点な1日。
豪雨で庭が田んぼになったり、雷が落ちて電化製品が壊れたり、水が止まったりもするけれど、愉快な珍事件があってこその加計呂麻島暮らし。
明日は何が起こるかな。